ここで、「皆さん」と出会う
1955年から現在まで、貴方とご家族はどのような歴史を歩んでこられましたか。台湾と世界はどのような歴史を歩んできたのでしょうか。この数十年、国立歴史博物館は、貴方と台湾、そして世界とどのように関わってきたのでしょうか。常設展〈ここで、「皆さん」と出会う〉。では、特に興味深い110点の文化財を通して、博物館と台湾社会が共に歩んできた文化面での歴史的変遷をご紹介します。国民政府が台湾に移転し、現地に溶け込み、根付いた時代から今まで、私たちは多種多様な現代世界を受け入れ、斬新的な未来と向き合ってきました。
常設展示は「傳承」ギャラリーから始まります。博物館の創立期に2回にわたって移管された文化財は、日本の降伏、そして中華民国政府によって台湾にもたらされた素晴らしい文化遺産の証として残されました。これらの中国の歴史的遺物は、国内の歴史教育と研究に貢献しただけでなく、戦後数十年間の文化外交においても重要な役割を果たしてきました。同時に、歴史博物館では芸術交流や書画の普及促進も行っています。「集い」ギャラリーでは戦後から現在までの台湾美術の歴史を紹介する重要な作品を厳選して展示しています。「過去から学び、未来を知る」ギャラリーでは、現代アーティストや一般の人々が自身の作品を歴史博物館に展示できる機会を与えています。このような取り組みを通して歴史博物館は社会と共に持続可能な共存共栄の実現に向けて力を尽くしています。
そして今ここで、書画芸術史の中にいる「皆さん」と出会い、この土地で生活されている「皆さん」と出会い、あなたが心の中で描いた台湾と出会いました。あらためまして、国立歴史博物館へようこそ。