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萬曆青花雙龍暖壽罈 ばんれきせいかそうりゅうだんじゅたん
明時代|瓷器
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まず壺の文様を注意深く観察してみましょう。三つの層に分かれていますね?肩は卷雲紋(けんうんもん)と、六つの花で飾られ、底の近くには祝福の海を象徴する波と長寿を象徴する仙人の山が描かれています。腹部には雲の中を歩く二匹の「五爪龍(ごそうりゅう)」が描かれており、龍の間には「寿」の文字が草書体で描かれています。二匹の龍が長寿を祝うという意味を表します。全体が大きくて精巧な器に複雑で豪華な模様が施されているのです。「五爪龍」とは五本の爪を持つ最高位の龍のことで、帝王を表します。この器は著名な方が長寿の願いを込めて使用したのでしょう。

器の底に「明萬暦年製」という字が刻まれているので、16~17世紀の中国明朝萬暦皇帝統治時代の作と推測できます。「青花磁」はコバルトを含む釉薬で絵付けをして焼成したもので、温度の変化、成分の比率、釉薬の付着具合の違いによって、焼き上がった時の色合いが変化します。この磁器の雲の模様と竜の細かい鱗の線をよく見てください。釉薬の変化が見て取れると思います。

萬曆青花雙龍暖壽罈 ばんれきせいかそうりゅうだんじゅたん .
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萬曆青花雙龍暖壽罈 ばんれきせいかそうりゅうだんじゅたん
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