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瓏 ろう
春秋時代|玉(軟玉)
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この繊細で温かみのある玉のアクセサリーを見てください。あなたならどんな服に合わせますか?!一番外側の2つの円は絡み合う4匹の龍で構成されています。龍の頭と尻尾がどこにあるかわかりますか?もう一度龍の表情を見てください。舌を出していませんか?

この玉は長い間土に埋もれていたため、色がまばらな黄褐色になっています。このような形の玉は当時大変珍しいものでした。細工師はまず玉の内側をくりぬき、外側の輪の形だけを残して、繊細な龍の彫刻を施しています。龍は古代の人々が想像した動物ですが、中国の玉文化において常に喜ばれ愛され続けた作品テーマであり、高貴な象徴でもありました。

この精緻な玉は河南省輝県の琉璃閣甲墓から出土したもので、約2500年前の作品です。今のところ学界の多くは、副葬品がいずれも厳選された良質なものであるため、埋葬されていた人物は春秋時代中後期の「晋」の高官であろうと推測しています。発掘当初この玉は一対でしたが、片方は既に壊れていました。複数の玉を組み合わせて作った装飾品の一部だったと考えられています。さぁ皆さん、想像してみてください!連なる玉のアクセサリーで着飾る姿はどれほどエレガントで高貴だったことでしょう。

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