このギョロッとした大きな目と向かい合うと、力強さや勇ましさを感じませんか?それともミステリアスで何が起こるか分からない感じがしませんか?
この頭が獣で、胴体が人間、口を大きく開けて湾曲した柱をくわえたユニークな形の台座は何に使われたのでしょうか?胸とお腹がはだけ、足元には蛇がとぐろを巻いています。蛇の体は鋭いトゲで覆われており、かなり不気味です。この想像上の獣は蛇を操ることができ、鎮魂の役目を担う墓守の可能性があります。頭上の折れた柱のような湾曲した棒は、何かを支えていたのではないでしょうか。研究者達は、これはランプかコンロの土台だったのではないかと推測しています。
この国宝は1923年に河南省の「鄭公大墓(ていこうだいぼ)」から出土したもので、春秋時代を研究する上で非常に重要な青銅器です。紀元前17世紀から18世紀、中国ではすでに青銅の器を鋳造することができました。青銅の製造に使用される材料は、実際には銅、錫、鉛の合金です。青銅器の鋳造には多くの物資と労力を必要としたため、青銅器は国家と支配者階級の権力を象徴する「国の宝」とされました。青銅で作られた武器、祭祀(さいし)用の器具類、楽器、酒器、食器、葬具などは、すべて非常に貴重なものです。
テレタビーズに似たこの「クーパー」は、人形、絵本、イラスト、VRアニメーションの主人公になり、歴史博物館の人気アイドルとなっています。