302ギャラリーの概要
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草書中堂

阿里山曉望 ありさんぎょうぼう

阿里山雲海

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東西橫貫公路 とうざいおうかんこうろ

大里涛聲 だいりとうせい

女童玩球 じょどうがんきゅう

構成

地球何許 ちきゅうかきょ

星星節

聚合 ‧ 重建族群傳統、走向國際現代

国立歴史博物館は「国立歴史美術文物館」から始まり、1961年に「国家画廊」を設立してのち、戦後台湾芸術の発展において最も重要なプラットフォームとなりました。1980年代以前、日本統治時代に育成された地元の芸術家、国民政府とともに台湾に来た書道家や画家、海外に住む華僑の芸術家たちは、皆、まず「国家画廊」に作品を発表することを目指しました。

また歴史博物館は、台湾の国際的知名度を高めるため、ブラジルのサンパウロ市で開催される現代美術の大規模国際展覧会「ブラジル・サンパウロ・ビエンナーレ」に出展する作品を国を代表して選出しました。選出された作品は当時の国際美術の主流だった「新派絵画」が優先されたため、台湾の現代美術の発展を直接促進することに繫がりました。

台湾にはさまざまなエネルギーが集まり、芸術表現は徐々に独特な形をとっていきます。西洋絵画は、郷土色や具体的な風景描写を重視した日本統治時代から、徐々に積極的に現代性を反映した抽象的な作品へと変化していきます。水墨画は、明清時代の文人たちが描く水墨画から、中国大陸から台湾に移住した画家たちが生んだ、故郷の風景を伝統的な筆致で表現する「懷鄉山水」と呼ばれる「懐かしい風景」というスタイルに移行して行きます。そして台湾の画家たちと一緒になって、斬新な手法で台湾の風土を描きながら、徐々に枠を超えた現代的な水墨画へと変化していきます。

302ギャラリーでは、国立歴史博物館の素晴らしいコレクションを通じて、戦後の台湾美術史の縮図を見ることができます。歴史博物館と戦後芸術の発展との切っても切れない関係を探ってみましょう。

302展示室總說 .
302展示室總說
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