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構成
蕭明賢(1936-)|油彩、キャンバス|1956
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不規則に流れる線を交差させて作ったさまざまな形のセルを複数の色で塗りつぶし、それに淡い色のブロックと、荒々しい黒い線を絡ませています。これは作者が伝えたい心情或いは考えなのでしょうか?

蕭明賢は南投生まれの芸術家です。1952年、18歳の時に台北師範学校に入学し、李仲生のアトリエで学びました。彼の抽象絵画はパウル・クレーの影響を受けており、同時に、創造の要素として、中国の金石文の構造原理が加味されています。この作品「構成」を例にとると、画像空間が平坦になりがちですが、建築や金石文を思わせる太い線とカラーブロックの組み合わせは、強い視覚的なコントラストを形成しています。これは1957年にブラジル・サンパウロで開催された第4回国際ビエンナーレの「名誉賞」受賞作品です。

蕭明賢は「東方畫會」の設立メンバーの中で最年少でした。「東方畫會」は近代絵画を提唱し、新しい絵画言語を創造作成することを目的にしており、「東方」というネーミングは、現代美術における中国の伝統的な芸術概念の価値を強調しています。ですから、蕭明賢は常に抽象的で、線を使った創作に焦点を当ててきました。初期は、シンプルで面白い金石文が組み込まれていましが、中期の作品はカリグラフィーのような抽象的な線を用いて、思いのままに自由に書いています。彼は常に東洋と西洋の概念を組み合わせようとしており、感情と理性を両立させ、創作を通じて自分の感情を表現しようとしています。

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